『花子とアン』(2014年3月31日~9月27日)90作目

【語り】美輪明宏

【出演】吉高由里子、鈴木亮平、仲間由紀恵、窪田正孝、中島歩、井原剛志、室井滋、吉田鋼太郎 ほか
【あらすじ】山梨県甲府の農家に生まれたヒロインはな。
想像力豊かなはなは、行商から帰って来た父・吉平(井原剛志)の土産、『親指姫』の本との出会いをきっかけに、“物語り”への興味を強く持つようになる。
10歳には、東京のミッション系女学校へ編入。裕福な家庭の子女ばかりという環境に翻弄さながらも、“腹心の友”葉山蓮子(仲間由紀恵)との出会いを通じ、持ち前の想像力で翻訳への才能を開花させはじめる。
そして、関東大震災、息子の死、戦争…苦難のなか、『Anne of Green Gables』と出会い、後に『赤毛のアン』として翻訳、語り継がれる名作を作り上げるのだった。
【舞台】山梨県、東京都、福岡県

・はなの実家(オープンセット)
はなが、生まれ育ち、そして旅立った場所。
撮影が行われた時は、セットは甲州にありましたが、現在は韮崎市民族資料博物館に移転されました。
ここにでは、幼少時代、幼なじみである朝市と忍び込んだ教会の蔵座敷も見る事ができます。
<詳細:http://www.nirasaki-kankou.jp/?p=3567>

・鳩山会館
はなの腹心の友となる、葉山蓮子は、伯爵家のお嬢様。
はなの8歳年上ということもあり、最初のうちはちょっと意地悪な蓮子様にはなは困惑!
しかし、伯爵家という家柄に生まれた彼女の孤独と苦悩を理解するうちに、永遠の友情を育むわけですが、花子の家同様、蓮子の実家でもいろいろな事がありました。
その実家は、「鳩山会館」で撮影されたもの。

兄に呼び出された蓮子。実家に戻ると、“家”のために25歳年上の石炭王と見合いをして欲しいと懇願されるシーン。

元は、第52~54代内閣総理大臣 鳩山一郎の私邸だったそうで、きっと、その時代を動かす多くの政治家たちも訪れたのでしょう。
昭和の豪華な建築様式が織りなす、厳かな空気感は、シーンに一層の緊迫感を感じさせます。
<詳細:http://www.hatoyamakaikan.com>

・伊藤伝右衛門邸宅
こちらでの撮影は行われてはいないのですが、おそらく、「花子とアン」に関連する場所の中で、一番人気なのではないでしょうか。
ドラマの中では、嘉納伝助・葉山蓮子という名前に変更されていますが、モデルとなった伊藤伝衛右門・柳原百蓮夫妻が暮らしていた家です。
日本建築の中には、随所に妻好みのデザインが施されており、荒々しい愛情表現しかできない不器用な伝助と、実際の人物には、通じるところがあったのではないかと感じられるでしょう。
<詳細:http://www.kankou-iizuka.jp/denemon/>